気は体を養い、心を養う

日々の生活の中で、健康を養い、
身体に良いもの悪いものを選別し、
快適な日常を創造するのは、とても大切なこと。

大好きな音楽を聴き、
身体に良いものを食べ、
時には、温泉に身を浸し、ちょっと一息つく。

ストレス満載の現代人には、
よほど意識的に自分をコントロールしていかないと、
日々のストレスをリセットすることは難しいですね。


「気」という言葉には、
何か目には見えないが、世の中には漂っているものがたくさんある。
例えば、風、湯気、陽炎、さまざまなイオン、
それら有益なものを身体に取り込み、巡らせ、養い、排出する。
このサイクル(気・血・水)をやむことなく巡らせる。
気には、生命を育む源泉という意味があります。

次に「功」ですが、
この考え方は、階段を一歩一歩上っていくように、
レッスンを積み重ねていくということです。

お湯を沸かすのに、2分間火を強めて、2分間火を止める。
これを何度繰り返しても、水は沸騰することはありません。
ほんの些細な弱い火でも、
時間をかければ、やがて水は沸騰し、お湯となります。

このように、目的を持って気の練功に励んでいれば、
気功は自然に日常生活の中にとけ込んでいきます。
つまり「功」とは、長く続けていく、継続的なレッスンという意味です。


そこで、気功の簡単なレッスン。
まず両手を広げて一回転、
何も手にぶつからなければ、空間の確保は万全です。

後は、レッスン時間の確保。
忙しい現代人には、1日5-10分あれば充分です。

代表的な気功「スワイショウ」

(ポ ー ズ)足を肩幅並行に開き、
ひざは、つま先より出ない程度に軽く曲げ、
両手を勢いよく前後にぶらぶらと振る。

(呼  吸)両手が前にいったときに吸い、
両手が後ろにいったときに吐く。

(イメージ)手のひらや指先から体内に溜まった毒素や疲れなどを、
息を吐くと同時に、捨て去るイメージを持つ。

(効  能)肩こり・イライラ・不眠症・高血圧・胃腸などの病を
軽減するとされている。

およそ100回で2分のペース。
1日200-300回ほどを振ってみる。

3ヶ月程続けていくと、
気・血・水の流れが整い、
自然治癒力が高まってくる。


さて最後に、
私たちは、風邪はひきたくないのだけれど、
うっかり油断をしていると、風邪をひいてしまう。
年は取りたくないのに、気がつくと老化は進んでいる。

この肉体と精神のギャップを埋めるために、
肉体に良い運動や飲み物、食べ物を選別して、
日々老化に立ち向かおうとしています。

そこで、タオの論理より生まれし気の学びは、
身体を健康に保つことも大切だけれど、
心も同じように成長し、
安定することも大切だよねと語りかけてきます。

(性命双集せいめいそうしゅう)
性は性質や本質、人格を養うこと。
命は、体、健康を養うこと。
心と体を一体ととらえ、共に成長することをいう。


気功の最終的に目指していくのは、
精神の乱れ(七情の乱れ)を正すこと。

七情の乱れとは
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚

良くも悪くも七情が過ぎれば、体内の気に作用して病の元になります。
(喜)びが過ぎれば、気はゆるみ、
(怒)りが過ぎると、気は上がり、
(憂)いが過ぎると、気は縮み、
(思)いが過ぎると、気は固まる。
(悲)しみが過ぎると、気は沈み、
(恐)れが過ぎると、気は下がり、
(驚)きが過ぎると、気は乱れる。

この七情の乱れをいさめ、精神を安定に導き、
今という瞬間瞬間を楽しみながら、生きることです。


どんなに素晴らしいレッスンも、
やめてしまえば、何もなりません。

日々の暮らしの中で、
コツコツと続けていけるものを、
2-3見つけ、ストレスのリセットを行い、
美味しいものを美味しく食べ、
友人と語らい、家族と団らんを囲む。

そんな何気ない暮らしの中に、喜びを見つけられる自分になれれば、
私は素敵なことだと思います。