1.道(タオ)それは私とあなた、そして世界中を網羅する有機的なネットワークです

私たちが学んでいる気功・太極拳の根幹をなす思想の中に、
道(タオ)という教えがあります。

タオは、老子の著した道徳教の中に説かれています。
(老子 二千五百年前に中国で生まれる。)
「有物混成、先天地生、吾不知其名、字之日道」

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七尾より熱海湾を望む

タオのことを口で説明することはできない、
説明してしまうこともできない。

ある人は、見えざる手と呼び、
ある人は自然の摂理であるという。

人はこの雲をつかむような原理のことを、とりあえず「タオ」と名づけた。

宇宙が混沌としていたときに、
重たいものは沈み、軽いものは浮いていった。

そこから天と地が先ず生まれ、
天と地のはざ間より数々の現象が生まれた。

これらは、すべてある、ないを含め、同じ源より発している。

このため、天と地は、あらゆるものの始まりの母と言える。

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さて、タオの教えは、一筋縄ではいかないようです。
なにせ、タオの教えを体得した人は、いないのですから。

天があれば地が生じ、
右は左によって知ることができ、
男性は女性に惹かれ、その逆もまたしかり、
世の中は、陰陽のごとく相反した力が互いにバランスを取り合っている。

そのバランス力のことを、太極と呼ぶ
私たちの住むこの宇宙は見えざるバランス(太極)の力によって、支配されている。

これは良いものでも、悪いものでもない。
見えざるバランス力(太極)は、
有機的なネットワークによって構成されていて、
私たち自身も、そのネットワークの末端のひとつでしかない。

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今回はこのようなタオの観点から見た、
人と人とのつながりについて、3回に亘り、お話をしてみたいと思います。

道(タオ)から見た、人と人とのつながりの在りようは、
交差点のようなものです。

私たち1人ひとりには、
生まれてから今に至るまでの長い歴史があります。

どこで生まれ、
どのような環境で育ち、
どのような人と巡り会い、
何を選択して、今に至ったのか。

そのような人と人が知り合ったとき、
その背景や歴史がぶつかり合い、
交差して、やがてジョイントし、つながっていきます。

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妙に気が合ったり、合わなかったり、
しかしそのようなことはおかまいなく、
タオの領域は私たちを包み込んでいきます。

今雑踏の中で、前を歩いている人も、
たまたま乗り合わせた電車で隣に座った人も、
実は何らかの縁によって、あなたとつながっています。