~仏教用語:縁 幸せの方角3~

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振り返ると、毘沙門堂でお仕えした、
私の師匠(比叡山、延暦寺一山長老、前 龍王院住職 生田考憲氏)が、
よく言っておられた。

「幸せは、方角に表わすことができる。
 お前、その方角を知っているか。
 東西南北、この中に、幸せは宿っている。」

ああ!毘沙門さんの縁は、
この師匠の言葉に、見事につながっていく。

『幸せは、西にもあらず、
 東にもあらず、
 北みち捜せ、
 南にぞある。』

「本当の幸せとは、
 未来にあるのではなく、
 歩いてきた歩み、そのものの中。

 つまり、南(身の中)にこそ、
 詰まっているのだよ。

 幸せは、
 他に求めるものではない。

 他と比ぶるものでもない。

 隣の芝生は、青く見え、
 欲を出したら、切がない。

 幸せを感じることができるのは、
 お前自身。

 お前の幸せを羨むものはいても、
 お前の幸せは、お前しか感じることはできない。

 だから、今、
 この瞬間に存在する生き方そのものが、大事なのだ。

 これからの幸せを願い、創造し、
 導いてくれるのは、お前自身であることを忘れてはいけない。」

師の言葉がよみがえる。

幸せの見つけ方とは、
「今まであなたが生きてこれたことに感謝し、
 そして、あなたを見守り、励ましてくれた家族や友人、知人、
 そして佛の不可思の力に感謝する。」

それが、私が師から授かった幸せの見つけ方だ。
このことを今、思い出した。

師匠は、16年前にお亡くなりになられたが、
今こうして毘沙門天さまのご縁を通じて、
この言葉を思い出すことができた。

毘沙門天さまと、私のお師匠さまの縁に、
感謝申し上げます。

そして、このコラムを通じて、
師の言葉が、皆さまの目に触れることができたことを喜びとし、
この縁がどこまでも続いていきますように、心よりご祈念申し上げます。

                          koei